1st anniversary
名前は?
キバナの恋人成人済み
大体のポケモンが大好き
手持ちはキュウコン•シャンデラ•マホイップ•
ユキメノコ•ニンフィア•ナックラー
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※襲われかけるシーンがあります。苦手な方はお戻りください。
あの日から私はスクールに行けなくなった。
あの日、私はポケモン2匹で先輩に圧勝してしまった。
先輩はというと泣きながら私に暴言を吐き走り去っていった。
そして、バトルに勝った私はみんなからも暴言を吐かれた。どうやら私のバトルスタイルがみんなにとっては異様だったらしい。
“バトルの時に興奮してるんじゃねぇよ!”
“気持ち悪い”
“男誘ってるのか?”
“先輩晒されて可愛そう”
そんな事を授業中にも関わらず叫んでくる。せめて自分の教室は‥と期待したが、教室に入ると女子からは嫌悪の目、男子からは性的な目で見られた。
その視線が怖くて涙が溢れそうだった私は教室から飛び出した。途中で先生の声も聞こえたけど、とにかく今はみんなの視線がない場所に行きたい。
少しだけ‥もう少し時間が経てばみんないつも通りになるはず‥。せめて授業が終われば‥。そう思った私はとりあえず屋上に逃げた。
屋上に着くと目から涙が溢れた。
私はただバトルに誘われたからしただけなのに。
確かにバトルの時にすごく興奮した。相手が次に何をしてる来るのか、そしてそれに対して私はどうするのが最善なのか。また、違う行動をされた時にどうやって私に有利に働かせるか。それを考えただけで胸がドキドキして、とても呼吸が早くなってうっとりしてしまった。
しかし先輩を見ていても興奮している様子はなかった。
他のみんなのバトルを見ていても興奮している子は見たことがない。
‥私は変わっているのかもしれない。
でも、そこまで変なのかな?
私だけ?
どこかに私と同じような人がいるんじゃないかなかな?
考え出したらキリがない。それは分かっているけど、考えが止まらなかった。
せめてバトルの時に性格が変わる人がいる。
そういう人がいるって思っていれば少しは気分が軽くなったから。
教室に戻るのが憂鬱で気がつくと最後の授業前の休み時間までここにいてしまった。
‥こんな私でもみんないつも通りに接してくれるよね?友達でいてくれるよね?
ただ目上の人の先輩を倒しちゃったからみんな少し引いているだけだよね?
不安を抱え、それでも少しの希望を願いながら教室へと足を運ぶ。
教室に着き、席に着くと私の周りに人が集まった。
しかしそれは全部男子。
“なぁ、今も興奮してるの?”
“俺たちが相手してあげようか?”
“どんなことすれば興奮冷めるかな?”
“俺たちがいくらでも相手してあげるよ!あ、ポケモンは家に留守番させて、俺達トレーナーだけでね!”
“一人でどこで何ヤッてたの?”
男子達は息を荒くしながらそんな話をしてくる。正直気持ち悪い。寒気がする。
そんな男子達を横目に女子達の声も聞こえる。
“そうやって男を誘ってるのね”
“実は今までもそうやって誘ってたんじゃない?”
“裏では色んなと男と関係を持っていたんじゃないの?”
“いままで男といたとか?”
“同じ女として恥ずかしい”
女子からのそんな声が聞こえてくる。何も変わらないし、むしろ酷くなっている。
何か答えた方がいいのかな。でも答えたところで証明もできない。でもこのままだと変な誤解をされたまま‥。
私がいろんな考えを巡らせているとぐいっと腕が急に引かれた。手を引きたのは女子生徒。
頭が回らない。なに?なんで急に?
多分彼女からみた私は真っ青な顔で冷や汗をかかながら驚いている酷い姿だろう。
女子生徒は腕をグッと引っ張り私を立たせたと思うと床に投げつけた。
突然のことで何も分からない。私はなんで投げつけられたの。
混乱する中なんとか状況を整理するが、怒っている様子の彼女はそんな時間を私に与える気なんてないらしい。
「なに先輩のこと誘惑してんのよ!それだけじゃなく他の男子にまで色目つかって最低!そんなに男が好きなら今ここで撮影会でもする?男子達は喜んで参加するわよ?」
「わ、私、誘惑なんてしてない!男子に対してだって色目使ってない!」
「は?バトルしながら興奮してる奴がよく言うわね。みんなが見ている前であんな誘うような顔しておいて誘惑してない?そんな嘘で騙されるわけないでしょ!おかげ私の彼氏はあんたの事を抱きたいって言ってるのよ?!私とはまだなのに‥。」
「そんなこと言われたって‥。」
「さてと、みんなこの女の事めちゃくちゃにしたいわよね?あんな顔見せられたんだものもっともっとみたいでしょ?」
「み、みんな‥嘘だよ‥ね?」
恐る恐る周りを見ると男子達が息を荒くし鼻の下を伸ばしながら私を見てくる。
嘘、嫌、怖い。つい数時間前までは普通に見えていたクラスメイト達が今はすごく怖い。
徐々に近づいてきて、1人がちょんっと私に触れると周りの男子が一気に襲いかかってきた。
誰かに助けを求めようと叫ぼうとするが口を塞がれ身動きも取れない。情けないくらいに涙がでてくる。
抵抗しながらも横目で周りを見ると男子は私を凝視。さっきの女子生徒はにやにやしながらスマホで動画撮影。他の女子は苦笑いしている人や好奇心から見ている人。
少なくとも誰も私を助けようって人がいないのが分かって絶望した。
私はもうダメなのかもしれない‥。
諦めかけたその時、勢いよく教室のドアが開き生徒がざわざわし始めた。
「ねえ!今、次の授業の特別講師が来たって!もうすぐ教室に来るわよ!」
「へぇ、誰?」
「それがジムリーダーの‥。」
「えっ?!あのカッコ良くて若いジムリーダー?!」
「そうそう!」
「名前は確かドラゴンストームの‥」
みんなの視線が私から外れた瞬間に私は抜け出して教室から逃げられた。
乱れてる洋服なんて知らない。とにかく今はここから逃げたい。
教室から出た時に後ろから聞き慣れない男の人の声が聞こえたけど、こんな洋服が乱れて涙でぐしゃぐしゃな顔なんて見られたくない。
私はそのまま家に帰って、この日からスクールに行けなくなった。
もうスクールなんて行きたくない。
もう二度とポケモンバトルなんてやりたくない。
バトルなんて嫌い。