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名前は?
キバナの恋人成人済み
大体のポケモンが大好き
手持ちはキュウコン•シャンデラ•マホイップ•
ユキメノコ•ニンフィア•ナックラー
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「ど、どうしよ‥。」
今日は天気が良く、ポケモン達も遊びたそうだったから、キバナさんにメールだけ打ってワイルドエリアまで来た。
そしたらラプラスが泳いでいて、ついつい追いかけてしまい、気がついたらげきりんの湖。
さらに、運が悪いことにさっきまで晴れていた空は急に曇って雷雨になってしまった。
周りには野生の強いポケモン達がたくさん。バトルをして切り抜けたくても、手持ちのポケモン達ももう力を出し切ってしまった。
カレーを作って回復させてあげたいけど、この天気じゃ作ってあげられない。道具も空っぽ。
アーマーガアタクシーを呼びたくても、スマホを部屋に置いてきてしまった。
仕方なく、息を潜めて岩の影に隠れている。キャンプを出して雨を避けたいが、野生のポケモンにバレてしまう為出せない。
あぁ、絶対絶命。天気が回復するまで待つしかないみたいだ。道具をちゃんと確認しておけば、ちゃんと天気を見ていれば‥色んな後悔が頭の中で駆け巡るが、とりあえずポケモン達に申し訳ない。みんなギリギリまで頑張って私を守ってくれた。
雨で濡れる私を心配してみんな出てこようとするが、ただでさえ傷だらけのみんなを出すわけにはいかない。
モンスターボールをバックの中に入れてみんなが少しでも濡れないようにぎゅっと抱きしめてしゃがみ込む。
いつになったらこの雨止むかな?雷もゴロゴロ。あ、もうすぐ夜なんだ。通りで寒くなってきている訳だ。‥キバナさん、もう部屋に帰ってきたかな?私のメール、気がついてくれたかな?でも、ワイルドエリアのどこにいるかまでは知らせていし、分かったとしてもこの雷雨。迎えになんて来れる訳がない。
雨に濡れた体はどんどん体温が下がり、震え出した。自分が置かれた状況に絶望を感じる。
怯え、後悔、情けない。色んな感情が溢れ出して目に涙がたまる。
その時、今までで1番大きい雷が鳴り、ついキャーッと声を上げてしまった。
その声に反応した野生のオンバーンが私にゆっくりと近づいてきた。
あ、見つかってしまった。‥逃げられない。
恐怖からポロポロと涙が出てしまう。
「き、キバナさんっ‥助けてっ‥。」
野生のオンバーンが声を上げながら私に襲いかかってきた瞬間、目の前にポケモンが舞い降りた。その背中にはトレーナーが乗っており、ポケモンから降りると私の所に駆け寄った。
ポケモンは威嚇するように技をだすと、オンバーンは逃げてしまった。
よく見るとポケモンはフライゴン。トレーナーは私がよく知る人物だった。
「ユイ!大丈夫か?!」
「キバナさんっ。」
「間に合って良かった!早くナックルシティに帰るぞ!」
キバナさんは自分が着ていたパーカーを私にかけて一緒にフライゴンに乗り、ナックルシティに向かった。
‥このパーカー、雨でびしょ濡れ。よく見るとキバナさんのパーカーの下に着ているユニフォームまで濡れている。‥もしかして、この雷雨の中フライゴンと一緒に飛び回って探してくれたの?
部屋に着くと雨に濡れた私をお風呂に入るように施し、出てきたら暖炉の前に座らせた。
私のポケモン達は私がお風呂に入っている間にポケモンセンターに連れて行ってくれたみたいだ。‥良かった。
キバナさんも雨で濡れてた為、私の後にお風呂に入り、出てきては無言で私の前に立った。その顔は今まで見たことが無いくらい怒っていた。
「このバカ!俺様がどれだけ心配したと思ってるんだ!」
「‥ごめんなさい。」
「夜になっても帰って来ない。スマホは置きっぱなしで連絡は出来ない。机の上に回復道具が置きっぱなし。テレビを見たらナックルシティ付近のワイルドエリアは全体的に雷雨だっていうしよ!」
「‥ごめんなさい。」
「ワイルドエリアを飛び回ってやっと見つけたと思ったら、オンバーンには 襲われているし!」
「‥ごめんなさい。」
「雨でびしょ濡れだし、体は冷えきってるし!いいか?!いくらユイが強くてもワイルドエリアは油断してたら危ないんだからな!」
「‥ごめんなさい。」
‥こんなに怒るキバナさん初めて。本当に心配させてしまったんだな。とさらに後悔してしまう。つい顔が下を向いてしまった。すると、キバナさんの大きい手が頭を撫で、そのまま私を抱き寄せた。
「本当に心配したんだからな。ユイに何かあったらって考えて‥。でも、無事で良かった。」
「ッ!ごめんなさいっ。私、ラプラスを追って‥気がついたら‥あそこにいてっ。ポケモン達も頑張ってくれたけど‥私が情けないせいで‥ごめんなさいっ!」
私が泣きながらキバナさんに抱きつくと、キバナさんは抱きしめる腕の力をギュッと強くしてくれた。キバナさんの腕も震えていたのはきっと気のせいじゃ無い。
油断大敵
(これからは気を付けろよ!)
(はい‥フライゴンも雨の中飛び回ってくれて‥。悪いことしましたね。お風呂に入れて温めてきます!)
(よし、じゃあ、みんなでもう一回入るか!)