short
名前は?
キバナの恋人成人済み
大体のポケモンが大好き
手持ちはキュウコン•シャンデラ•マホイップ•
ユキメノコ•ニンフィア•ナックラー
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
※暴力表現あります。苦手な方はお戻りください。
「キバナさん!晩ご飯の買い忘れしちゃったので買いに行ってきますね!」
「おー。‥俺様が行こうか?」
「いえ、コンソメだけなので大丈夫です。行ってきます。」
「分かった。いってらっしゃい。おっと、一応ポケモン連れて行け。最近街に不審な奴らがいるってショウタから報告きてるから‥気を付けろよ?」
「えっと‥じゃあキュウコン連れて行きますね。何かあれば連絡します!」
そう、この時キバナさんにお願いすれば‥もしくは他のポケモン達にもついてきてもらえば良かった。
キュウコンと買い物に行きジムの前まで帰ってきた。キバナさんにも“買い物が終わったのであと10分位で帰りますね”って連絡した。そこまでは良かったんだ。入り口の前に男性2人がいるのには気がついたけど、ここはジム。そんなのいつもの事だから気にも止めなかった。
その人たちの横を通り過ぎようとすると急に腕を引かれた。よく見るとこの人たちカメラ持ってる。‥記者の人達?でもなんだか変な感じ‥。
「すみません。色んな方にインタビューさせてもらってるんですが、ナックルジムリーダーについて何か面白い話はありせんか?女癖が悪いとか、影で悪い事をしているとか!」
「えっと‥すみません。そういうのにあんまり興味ないので。」
「でも、今ジムに入ろうとしてましたよね?!ジム関係者ですか?ちょっとお話ししましょう!あっちに車止めてるんでその中でゆっくりと!」
「あ、あの、手を離してもらえませんか?急いでいるんです。」
「いえいえ、大丈夫ですよ!車の中で少しだけ話聞くだけなんで!」
「ちょっと!触らないでください!」
「お嬢さん、俺たちも忙しいんだよね。早く車に乗ってくれないかな?じゃないと無理矢理乗せることになるんだけど?」
「嫌っ!キュウコン、助けて!」
「まったく、手間かけさせるなよ。」
キュウコンが出てきた瞬間に相手はカジリガメとトリトドンを出してきた。相性が悪すぎる‥しかも相手は2匹。あっという間にキュウコンはひんしになってしまい、私は車に乗せられてしまい、手足も縛られ逃げることが出来なくなった私に男2人はキバナさんの事を聞いてくる。しかも聞いていてあんまり気分の良い話じゃない事ばかり。
キュウコン‥傷ついたまま置いてきぼりにされてしまった。ボールに戻してあげる事も出来なかった‥。大丈夫かな?ジムの前だから、誰か気づいて保護してくれるといいんだけど‥。にしてもこの2人の雰囲気。普通の記者ではなさそう。もし私が何か話をしたら悪い様に報道するかもしれない‥彼の足手まといだけは絶対に嫌。
何も話さない私に男達は段々と苛立ってきたのか、私を突き飛ばしたり数回顔を殴りながら暴言を浴びせてくる。
「この女強情だな。さっさと情報を寄越せば解放してやるのに。」
「にしてもなかなか口を割らないですね。女を捕まえてから‥30分。少し時間が長引きすぎです。」
「これ以上引き延ばすのもリスクがあるな‥。この女使ってあの作戦やるか。」
「ああ、前にどこかの社長にも仕掛けた奴ですね!そこら辺の女にさいみんじゅつかけて無理矢理身体の関係を持たせて突撃報道する奴!」
「この女、良い身体してるからな。少し殴って傷つけちまったがまだ使えるだろ。」
2人の会話を聞いていた私は全身の血の気が引くのを感じた。
嫌、嫌、嫌!キバナさんに迷惑かけたくない!
そんなの馬鹿げてる!って叫んでやりたいけど恐怖で言葉が出ない。
目の前に出てきたカラマネロを最後に見て意識が途切れた。
「ッ!なんで電話に出ないんだ!」
ユイから帰ると連絡が来てから1時間ほど経ったがまだ帰って来ない。連絡を取ろうとするが全く繋がらない。
買い物終わって10分くらいでジムには帰って来れるはず‥ユイは途中で何処か寄る時も絶対に連絡はしてきていた。‥帰り道で何かあったか?だとしたら今から探し始めたら時間がかかりすぎる。‥手がかりもない。
色んな可能性を考えて焦る気持ちが止まらない。
ユイになにかあったら、オレ様は‥。
何をすべきか考えているとショウタが慌てた様子で部屋に入ってきた。
「キバナ様!少しよろしいですか?!」
「‥わりぃ。急ぎじゃなければ後ででいいか?」
「‥街をうろついている奴らなんですが‥ここ数日ジムの前に居たんですが先ほどいなくなったんです。情報によるとキュウコンを連れた女性を連れて行ったとの事なので、置き去りにされたキュウコンを確認した所‥。」
「‥まさか‥。」
「‥はい。‥ユイさんのキュウコンでした。バトルでやられて置き去りになっていたそうです。キュウコンはポケモンセンターで治療してもらいました。こちらです。」
「‥。ショウタ、何か手がかりは?」
「今調査中です。ただ、インタビューをしているのを見た方がいるので多分記者だと思われますがそれ以外は‥。」
「‥絶対に奴等を逃すな。分かったことは全部オレ様に伝えろ!」
「はい!ナックルジムトレーナーにかけて見つけてみせます!」
モンスターボールをオレ様に渡すとショウタは走って行った。
‥俺様がいながらすまねぇな。よく頑張ってくれたな。でもあともう少しだけ頑張ってくれるか?
ボールを投げるとキュウコンが出てきて、ユイの姿を探し始めた。心配、悲しみ、怒り。様々な感情が混ざった顔をしているキュウコンを見ると日頃どれだけ彼女がキュウコンを大切にしているかを感じる。
ユイが拐われた。キュウコンが最後にユイの姿を見た場所と連れて行かれた方向を教えてくれるか?そう聞くとキュウコンは俺様を案内する様にかけていく。
そこで辿り着いたのはナックルジムの目の前。キュウコンが俺様を見上げてきた後にある一方を見つめる。その事からここでユイが捕まり、その方向に連れ去られたことが分かった。
‥コーン‥。
「あぁ、お前が伝えたい事は分かってるさ。」
‥ッ?!コーン!
「ッ!キュウコン?!急に走り出して‥まさか!」
キュウコンの走る先に人影が見えた。その影は俺様がずっと探していた彼女だった。
安心したキュウコンが彼女にすり寄ると彼女はキュウコンを払い除けオレ様に歩み寄る。
‥おかしい。自分のポケモンに対してあんな態度。今まで共に暮らしてきたがあんな事をするなんて今まで一度もなかった。
彼女の目はよく見えないけど、よく見るとユイの顔に傷が見える。殴られた‥跡か?
様子がおかしいと分かりつつも傷がある事に反応してオレ様は自然と彼女に駆け寄った。
「ユイ!大丈夫か?!」
「キ‥バナさん‥。」
「‥ユイ?」
「キバ、ナさん。抱いて?」
「は?!そんな場合じゃないだろ?!」
「キバナさん‥。抱いて。」
「ユイ!どうし‥ユイ?目が‥。」
「‥嫌。キバ、ナさん‥。抱いて‥。お願い。やめて。‥助けて。」
オレ様にすり寄ってくるユイの顔を上に向かせると光がない瞳から涙がポロポロと落ちた。言動がいつものユイらしくない。まるで別人。もしくは誰かに言わされているか‥。自分で考えて血の気が引くのが分かった。まさか‥いや、そんなバカな事‥。
まさか‥さいみんじゅつをかけられているのか?
だとしたら解けるのはかけたポケモンだけだ。‥言わせてるのはユイをさらった奴。オレ様にユイを抱かせて何になる?
‥スキャンダルが狙いか?オレ様に関する何かネタが欲しくて捕まえたユイを利用したってところか。‥ってことは‥。
泣きながら抱いてと呟くユイを抱きしめ、スマホロトムである人物に連絡をし、近くで心配をしているキュウコンに話しかける。
「‥キュウコン、自分の主人以外の言う事を聞くのは嫌かもしれねえがユイを助けるにはキュウコンの力が必要なんだ。手伝ってくれるか?」
コーン
「ありがとな!キュウコン、みやぶるだ!」
コーン!
「‥おい、そこにいる奴。キュウコンの技でどこにいるかわかってるんだ。オレ様に引きずり出される前に自分から出てきたらどうだ?」
「‥チッ。なんで俺たちが近くにいるのが分かったんだ?」
「ユイを利用してオレ様のスキャンダルを撮るって言うなら、見える範囲にいないと写真は撮れないからな。」
「‥さすがジムリーダーだな。」
「とりあえず、彼女のさいみんじゅつを解いてもらおうか。」
「‥。」
「まだ優しく言っているうちに言う事をくれないか?‥もう限界なんだよな。目が覚めたらベットの上っていうのはお前等も嫌だろ?」
‥。ここはどこだろ?見覚えがある気がする天井。頭と頬が痛い‥。私は何をしていたんだろう。‥そうだ、コンソメを買いに行ったんだ。そしたら記者に捕まって、キュウコンと離れ離れにされて‥。あ、殴られたから頬が痛いんだ。それで‥カラマネロが出てきて‥。そこからの記憶が思い出せない。何か大切な事を忘れている気がする。
起き上がるとそこが私の部屋だってことが分かった。手が暖かいと思い見てみるとキバナさんが私の手を握りながら寝ている。なんだか洋服がくたびれてる?よく見ると手のひらから血が出てる。誰かにやられた?うんん、この傷は握り締めすぎて出来たものだ。何かを我慢した跡。キバナさんを軽く揺すると、んって言いながら目を開けた。
「キバナさん?起きてください。」
「‥ユイ‥?‥ユイ!無事か?!オレ様が分かるか?!」
「キバナさんの事わかりますよ?それより、キバナさんの掌、怪我してます。手当てを‥」
「ッ!よかった!‥本当によかった。」
「キバナさん?私、何かあったんですか?カラマネロが出てきてからの記憶が思い出せないんです。何か大切な事も忘れている気がして。」
「もう大丈夫だ。全部片付けたから。‥すまねえ、オレ様のせいでユイのことを危険にしちまって‥。」
「‥キバナさん、そんなに抱きしめたら苦しいですよ。手、痛いでしょ?」
「もう少しこうさせてくれ。もうユイが傷つかない様に俺様がずっと守るからな。」
「ふふっ。最強のジムリーダー守ってくれるなら心配ないですね。最強の守護者ですね。」
その後、心配したポケモンたちが勢いよく私に飛び付いて頭をぶつけてまた意識がなくなったのは別の話で。
最強の守護者
(キバナ様。記者2人を警察まで連れて行きました。)
(急に連絡して悪かったな。助かったぜ。ショウタ達が早く来てくれたおかげであいつ等に手出さずに済んで。)
(その手‥早く治療を!)
(いや、オレ様よりユイを‥。なあショウタ。ユイはオレ様に関する情報をあいつ等に一切話さなかったらしい。)
(暴行されたにも関わらず‥。本当にユイさんはすごい方です。)
(オレ様が守ってるつもりだったが、実は俺様の方がユイに守られてたんだな。)