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もしよろしければコメントなどいただけると飛んで喜びます…!…わがままがすぎました、すいません、、
こんな管理人ではありますが、今後とも「宇宙の裏側」共々よろしくお願いします。
以下、お礼がわりのちょっとした小話になります。
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PM5:54
塾の下にあるコンビニ、そこがわたしのバイト先。
今日も今日とて華やかな大学生活を夢見る高校生たちが、勉強のお供にとカフェイン多めの飲み物や食べても音のたたないおやつを買っていく。
その中で1人、わたしには気になる子がいる。ちょうどいま入ってきたところだ。
これから講義なのだろうか、少し早足で店内を歩くその子は、慣れた流れで商品を一つ二つ手にとっていく。
その流れの中、お菓子コーナーでその足を止めた。少し悩んだ素振りから、一つ商品をとってわたしのいるレジまで来た。
「いらっしゃいませ~」
ほぼ刷り込まれつつある会計作業の最中、必然的に何を買ったかは把握してしまう。
おにぎりとカフェオレと、箱にメッセージが書けるタイプの某人気チョコスナック菓子。そのパッケージはいまの時期よろしくクリスマス仕様である。
「ありがとうございました~」
商品を持ったその子がコンビニを出ていく。その姿は上の階の塾へ続く階段へと消えていった。
***
PM9:55
あと5分で今日のシフトも終わろうかという頃。明るい音と共に客が1人入店。
顔が隠れるくらいの前髪に、ニット帽とマフラーをぐるぐる巻きにした男性。
ああ、今日はこの人か
わたしの中にインプットされている4人の男性のうちの1人に当てはまる。
その人は真っ先にホットドリンクコーナーに向かうとカフェオレを一つとり、少し考える素振りを見せた後にもう一つ手に取った。
それだけ持って男性は会計をし、わたしは常套句と共にそれを見送る。と、同時に次のシフトの人が来たので労いの言葉をもらって今日のバイトを終えるために控え室へと戻った。
***
お疲れ様でした~と店内に一声かけて店を出て駅に向かうために歩き出す。すると前方に二つの影を確認。暗がりで顔は見えないが、見覚えのある風貌にわたしはその2人が認識できていた。
わたしの歩調が彼らと同じらしく、抜かすことなく5m程離れた間隔でおそらく彼らと同じであろう帰路につく。
付かず離れずの距離で、時折女の子の笑い声がわたしの耳に届く。
駅まであと少しかというところで、「あのっ」と、女の子の強張った声がわたしに届く。それと同時に彼らは歩みを緩め、わたしと彼らの距離が縮んでいく。
あの、これっ…この間、クリスマスプレゼント頂いたのでしょぼいんですが…
え、くれんの?
は、はい…
おーうれしい、ありがとう
いやほんとしょぼくてすいません…
ふふっ、俺の名前入ってるからつまり一つしかないってことだべ?うれしい、ありがとうね
なーんて会話がすれ違うまでに聞こえたわけだけど。そして一瞬盗み見た女の子の手には先程男性が買っていったカフェオレが、男性の手にはいま渡されたものであろう、女の子が買っていったクリスマス仕様のお菓子が握られていたわけだけど。
「…これは、一歩リードかしら?」
他の3人、がんばれ
なんていうか、もはやこの2人なんで付き合ってないのレベルだぞ
…他の3人、がんばれ
パターン1:
コンビニの定員
1人の女の子と4人の男の今後が最近の楽しみです