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実験都市崩壊

舞台は1000年前の大戦末期に遡る──
その都市では、秘学者アジェンデの指揮の下、エルドリッジ式ジェネレイターの試運転が行われていた。
ジェネレイターが生み出すのは、一種の不可知バリア、ウィザードリィステルス効果であった。
──が、実験は失敗…
いや、成功以上の結果を出したのであった。
都市周辺に展開された不可知バリアは、ファルガイアの地磁気と反応し、周囲の地形毎、遥か高空に転移したという。
放り出された実験都市の行く末は、当然、重力の導くところである。
突如、空中に出現した極大質量は、そこから大地に叩き付けられ、瞬時にして崩壊したと伝えられる。
研究員の多くは即死。
またはエネルギーのオーバーロードにより、身体のどこかしらに副作用が現れたという。
実験を指揮していたアジェンデは、奇跡的に生命をとりとめたが、秘学者としての信用は失墜してしまった。
後に、生還した三人の技術者によって、ウィザードリィステルスシステムは、完成に至るのであるが──
もしも、あなたが大地に穿たれたクレーターを見る事があれば、それは、ある実験都市の墓標なのかもしれない。
その時は、秘学者に殉じた者のために、しばしの黙祷と──
科学の発展に良心が伴う事を祈ってほしい。
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