シヴィルの日記

4月13日 曇り。
アリスが死んだ日なのに、私の心は普段通り、何の動きもない…
あれほどの深い悲しみも、人は年月と共に忘れてしまうものなのだろうか?
それとも、私が薄情な母親なのだろうか?
どちらにせよ、自分の感情の輪郭が掴めない事の方が、より【悲しい】なんて、哀しい事だ…
…アリスが生きていたら、私はこんな事で悩まなかっただろう。
もう10を越えているはずの彼女に、年中振り回されて、忙しくも充実した日々を送っていただろう。
…叶わぬ望みと知りながら、私はアリスが戻ってくる夢を見つづけている…
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