かつて楔と呼ばれし処

大戦の末期より興った自然原理主義バスカーは、守護獣の力を行使する秘儀の元、ふたつの側面を設けはじめる。
ひとつは精神の寄る辺、宗教的な集団として。
もうひとつは、劣化した惑星環境の最初の修復者として…
戦火が静まって程無くした頃。バスカーは守護獣の力によって、ファルガイアの再生を試みたと伝えられる。
世界を支える力と喩えられる守護獣にて、文字通りファルガイアを支えていこうとしたのだった。
彼らは、地脈の上に在る霊穴に、守護獣を奉じた建造物…【楔】を建立したという。
これ以上の荒野化を抑制するため、打ち込まれた楔は守護獣の力を増幅しつつ、世界に力を供給していく事となった。
だが、予想以上に荒野化は著しく、楔をもってしても、疲弊を停滞させるだけで、惑星環境の再生までは至らなかったのだ。
その後、楔は守護獣神殿と呼称を改め、現在に至るにつれて、その役割を儀礼的なものへと変えてきた。
そして、ファルガイアの再生は、新たな道を探し求めて行く事になる…
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