ここは、もう誰もすんでいる様子がない星。
種族の情報がほしいがためにきたが・・・

『血華族という種族を知らないか？』

「さぁー、そんな種族聞いたことないね。」

ここもハズレか。私は仕方なくその場を離れた。
血華族は非公開の種族。
そのせいで世間に知られないまま裏で人を殺し、死んでいった。

『もう、この星は駄目だな。』

そう、黒いマントを羽織った彼女は呟いた。
殺風景ななかポツンと佇む飛行船に彼女は乗った。
その飛行船は直ぐに宇宙に飛んだ。

彼女は、次の星を探すためあたりを見渡した。

暗闇の宇宙にドンと浮かぶ青い星。
彼女はその大きくて綺麗な星を気に入った。

そして、その星に向かう。



＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊


青い星に着陸して何日が経っただろう。
着いた矢先飛行船が故障して次の星に行けなくなった。
まぁ、でもこの星は広いからここでまた飛行船盗んだらいいかと思い気にしていない。

今は夜で、泊まる場所を探しさ迷い歩いてると、

「てめー、こんな夜遅くになにしてんだ。
子供は早く帰れ！」

役人に見つかった。
言葉にカチンときた私はそいつの喉元を短剣で引き裂いた。
返り血は浴びなかった。
伊達に人殺ししてないから。
そいつは、なにも喋らぬまま即死した。
そいつの財布をかっぱらって凄い速さで逃げた。

後のことは知らない。


まぁ、走ったお陰で泊まる場所も確保できた。

さぁ、明日こそ血華族のことを探ろう。




今日も朝から色々ききこみしてたけどやっぱり情報は無かった。

『お婆ちゃん団子2つください。』

美味しそうな団子屋さんで休憩中。
四六時中マントを羽織っている。
この店に来るときも怪しげな目で見られた。
私は気にしていないが。

「はいよ。おまちどうさま。」

直ぐに団子が出された。

『ありがとう。』

「お嬢ちゃん顔はよく見えないけどきっと可愛いんだろうね。」

その時胸の辺りがチクッと痛んだ。
昔の思い出が嫌なほど溢れてくる。
私は自分を落ち着かせるためにお茶を飲んだ。


落ち着いた私は改めて団子を口に運ぶ。

『(おいしい)』

口にはださないものの凄く美味しかった。
どうも、この星は私の感情を揺さぶる。
自分がこの星に馴染まないうちに早くこの星を出ないと。

休憩したあと私は情報のききこみを始めた。