手紙 ― Episode 3 Yuiren & Yuiran
弟…のような、妹。
「…何それ…?」
姉…のような、兄。
「…何って…そりゃ言った通りよ…。」
そんな兄妹の、ちょっとしたすれ違い。
…きっかけは、単純、かつ、複雑なものだ…。
この兄妹の見た目や性格が、訳あって実際の性別とほぼ真逆になって定着してから、どれくらい経っただろうか。最初に、兄である結蓮が始めたことが、今の二人を作り上げた。それを多少嫌がりつつも後ろをついて行ったのが、この、すっかり弟のようになってしまった、妹の結蘭である。
これが常となって長い月日が経ち、今は更に、共に暮らすこととなったミミドリがいる。しばらくは、半ば彼女のおかげで、二人の間に空いた隙間が縮まっていた…。
だが、彼女が安心した矢先。またこの二人は、すれ違いを起こした。
…それも、主に結蓮が、彼女を引き合いに出したことで。
「なんで…?別にあいつとオレは関係ないじゃん。」
「関係あるわよ。あなたも元は女の子なんだから。」
今、この二人の雰囲気が険悪になっていることは、彼女はまだ知らない…。知らないが、のちに知ることになる。
「…またそれ?」
「…もうちょっと可愛くしなさいって、前から言ってなかった?」
埋められたように思えた、二人の溝。
三人が忘れかけていた、この二人の隙間。
それが、再び開きかけていた。
「…もう、知らない。」
結蘭が最後にそう言って、ベッドに座り結蘭を見上げていた結蓮に、踵を返し、部屋を出て行った…。
「…何それ…?」
姉…のような、兄。
「…何って…そりゃ言った通りよ…。」
そんな兄妹の、ちょっとしたすれ違い。
…きっかけは、単純、かつ、複雑なものだ…。
この兄妹の見た目や性格が、訳あって実際の性別とほぼ真逆になって定着してから、どれくらい経っただろうか。最初に、兄である結蓮が始めたことが、今の二人を作り上げた。それを多少嫌がりつつも後ろをついて行ったのが、この、すっかり弟のようになってしまった、妹の結蘭である。
これが常となって長い月日が経ち、今は更に、共に暮らすこととなったミミドリがいる。しばらくは、半ば彼女のおかげで、二人の間に空いた隙間が縮まっていた…。
だが、彼女が安心した矢先。またこの二人は、すれ違いを起こした。
…それも、主に結蓮が、彼女を引き合いに出したことで。
「なんで…?別にあいつとオレは関係ないじゃん。」
「関係あるわよ。あなたも元は女の子なんだから。」
今、この二人の雰囲気が険悪になっていることは、彼女はまだ知らない…。知らないが、のちに知ることになる。
「…またそれ?」
「…もうちょっと可愛くしなさいって、前から言ってなかった?」
埋められたように思えた、二人の溝。
三人が忘れかけていた、この二人の隙間。
それが、再び開きかけていた。
「…もう、知らない。」
結蘭が最後にそう言って、ベッドに座り結蘭を見上げていた結蓮に、踵を返し、部屋を出て行った…。
