古傷 ― Episode 1 Mimidori
――― 数時間後
「…もしかして…体調でも悪い?」
あれから二度寝をしていた自分を起こしに来た結蓮が、少し布団をめくって見えた自分の姿を見て、言った。
「……。」
心配をかけたくなかった。というより、こういう姿はあまり人に見られたくない。ただ、今は、どう答えたらいいかが、わからなかった。
自分の顔が見えるわけではなかったが、おそらく、ちょっと前まで泣きじゃくっていた痕も、残ってるはずだった。
証拠に、まぶたには、かなり腫れぼったい感覚がある。
「…そうだねぇ…。」
何を思ったのか、結蓮が布団をかけ直してくれた。
「……じゃあ、もうしばらく寝てなよ。」
…答えを返せなくなってしまったのが、少し辛かったけれど。
「…待ってて。」
そして、扉は閉められ…。
また、一人で布団の中に潜り続ける時間が始まっていた。
一人でいると、誰もいない分、緊張はしない。でも、変なことを考える時間も増える。
それが必ずしも、変なことだとは限らないのだが、考えすぎて、気がおかしくなりそうな状態に陥ることだって、いくらでもある。悪い癖だと自分で分かっているのに。自覚したところで、いつまで経っても変えられることはなかった。
だが、長い長いその沈黙が、破られた。
部屋に入ってきた誰かが、布団に顔まで潜っていた自分の存在を確認するように、外から布団を軽く叩く。
結蓮かと思ったのだが、そうではない。
布団をそっとめくって、一度は、見えた自分の丸まった背に驚いた様子だったが…横に入ってきた。
「…もしかして…体調でも悪い?」
あれから二度寝をしていた自分を起こしに来た結蓮が、少し布団をめくって見えた自分の姿を見て、言った。
「……。」
心配をかけたくなかった。というより、こういう姿はあまり人に見られたくない。ただ、今は、どう答えたらいいかが、わからなかった。
自分の顔が見えるわけではなかったが、おそらく、ちょっと前まで泣きじゃくっていた痕も、残ってるはずだった。
証拠に、まぶたには、かなり腫れぼったい感覚がある。
「…そうだねぇ…。」
何を思ったのか、結蓮が布団をかけ直してくれた。
「……じゃあ、もうしばらく寝てなよ。」
…答えを返せなくなってしまったのが、少し辛かったけれど。
「…待ってて。」
そして、扉は閉められ…。
また、一人で布団の中に潜り続ける時間が始まっていた。
一人でいると、誰もいない分、緊張はしない。でも、変なことを考える時間も増える。
それが必ずしも、変なことだとは限らないのだが、考えすぎて、気がおかしくなりそうな状態に陥ることだって、いくらでもある。悪い癖だと自分で分かっているのに。自覚したところで、いつまで経っても変えられることはなかった。
だが、長い長いその沈黙が、破られた。
部屋に入ってきた誰かが、布団に顔まで潜っていた自分の存在を確認するように、外から布団を軽く叩く。
結蓮かと思ったのだが、そうではない。
布団をそっとめくって、一度は、見えた自分の丸まった背に驚いた様子だったが…横に入ってきた。
