———Mimidori
「『何持ってきたの?』って聞いてごらん。サンタさんなのよ。『私のサンタさんなの?』って。あとで言ってみなよ。」
「えぇ?やだよそれ…。」
「言いなよ〜。」
笑いながら、結蓮は部屋を出た。
…と、思ったら、同時に廊下の方から、階段を登ってくる気配がして。
部屋の外から壁越しに、「…ホラ、来たわよ、アンタ。」って…結蓮が笑いながら揶揄ってくる。「もう寝る用意してたよ。」なんて結蓮の声とクールの声が少し聞こえてきて。入れ替わりに結蓮は階段を降りていくみたいだった…。
ついさっき結蓮が出ていって閉まったばっかりのドアが、ゆっくり、ちょっとだけ開いて、そこからクールが顔をのぞかせてきた。
「…………。」
揶揄ってる様子で、顔を半分ぐらいだけ出してこっちを見てきたので、私はついに笑いを堪えきれなくなり、クールもニヤニヤしていた。
「……なに。」
「…何を喋ってたんだい。」
ゆっくりドアを開けながらわざとらしくそう聞いてきたクールは、既に私と同じくシャワーを浴びてきたみたいで…以前結蓮が冬用にって用意してくれた、私と同じようなちょっと分厚い生地の緩い服を着ている。
「…何か持ってきてくれたの?」
「ケーキ。また貰って来たよ。預けてあるから食べたい時に出してもらいな。」
前もそんなことがあったような気がする、って思い出しながら、隣にクールが座ったのを見ていた。
でも、ここに来たときからその手には何かが握られていて。
「…もう一つ。」
「…?」
それが小さい箱だ、っていうのがちゃんとわかった瞬間、中に入ってるのは何なのか、緊張して思考が真っ白になりそうだった。
開けられたその箱には…本当に小さいけど、すぐには信じられい、それでも部屋の明かりの中で青白く光る、二つのリングが入っていた。
「……。」
…まさかこれを渡されるとは思わなかったからびっくりして。意味を考えてしまって。言葉が出ない。
「…これは…?」
「見たまんまだよ。」
片方を指にはめられ…。
「嫌だった?」
「…ううん…。」
「…特別今までと変わるわけじゃねぇから心配すんな。」
…心配していることも、すっかり見透かされているみたいで。
「…でも、ホントにいいの?」
クールはきっと、そんな簡単に人との未来を選ばないだろうし、慎重に決めるんじゃないかと思うからこそ、本当に自分でいいのかと思って…少し不安にもなった。
それでも。
「……証明が欲しくなったんだよ。」
その一言が本当に嬉しくて。
私達はしばらくの間…帰って来た安心と予想外の贈り物の嬉しさに、抱き合っていた…。
「えぇ?やだよそれ…。」
「言いなよ〜。」
笑いながら、結蓮は部屋を出た。
…と、思ったら、同時に廊下の方から、階段を登ってくる気配がして。
部屋の外から壁越しに、「…ホラ、来たわよ、アンタ。」って…結蓮が笑いながら揶揄ってくる。「もう寝る用意してたよ。」なんて結蓮の声とクールの声が少し聞こえてきて。入れ替わりに結蓮は階段を降りていくみたいだった…。
ついさっき結蓮が出ていって閉まったばっかりのドアが、ゆっくり、ちょっとだけ開いて、そこからクールが顔をのぞかせてきた。
「…………。」
揶揄ってる様子で、顔を半分ぐらいだけ出してこっちを見てきたので、私はついに笑いを堪えきれなくなり、クールもニヤニヤしていた。
「……なに。」
「…何を喋ってたんだい。」
ゆっくりドアを開けながらわざとらしくそう聞いてきたクールは、既に私と同じくシャワーを浴びてきたみたいで…以前結蓮が冬用にって用意してくれた、私と同じようなちょっと分厚い生地の緩い服を着ている。
「…何か持ってきてくれたの?」
「ケーキ。また貰って来たよ。預けてあるから食べたい時に出してもらいな。」
前もそんなことがあったような気がする、って思い出しながら、隣にクールが座ったのを見ていた。
でも、ここに来たときからその手には何かが握られていて。
「…もう一つ。」
「…?」
それが小さい箱だ、っていうのがちゃんとわかった瞬間、中に入ってるのは何なのか、緊張して思考が真っ白になりそうだった。
開けられたその箱には…本当に小さいけど、すぐには信じられい、それでも部屋の明かりの中で青白く光る、二つのリングが入っていた。
「……。」
…まさかこれを渡されるとは思わなかったからびっくりして。意味を考えてしまって。言葉が出ない。
「…これは…?」
「見たまんまだよ。」
片方を指にはめられ…。
「嫌だった?」
「…ううん…。」
「…特別今までと変わるわけじゃねぇから心配すんな。」
…心配していることも、すっかり見透かされているみたいで。
「…でも、ホントにいいの?」
クールはきっと、そんな簡単に人との未来を選ばないだろうし、慎重に決めるんじゃないかと思うからこそ、本当に自分でいいのかと思って…少し不安にもなった。
それでも。
「……証明が欲しくなったんだよ。」
その一言が本当に嬉しくて。
私達はしばらくの間…帰って来た安心と予想外の贈り物の嬉しさに、抱き合っていた…。
