6月 Promised happiness

六月の晴れた昼間。広い芝の公園に、その四人は歩いて行った。

一日雨だった昨日の影響なのか、少し草が光っている。
日があたって乾いた土手に座っている、ユイレンとクール、その土手を降りた広い芝でふざけながらボールでリフティングをする、ユイランとミミドリ。


リフティングが全くできないミミドリは、ボールを一回や二回の膝上げですぐ落としてげらげらと笑い、ユイランも「違う違う、違う」と言いながら一緒に笑う。


二人を少し遠くから見ながら、
「あの子がここに来たばっかりのときは、あんなじゃなかったよね。」
と言ったユイレンに、
「…慣れたからだろ。」
と返すクール。
「でも、最初はもっと悲しい顔してたでしょ。一、二年でこうなっちゃうんだからすごいと思わない?」
ユイレンの言葉に、黙って考えた。


「ボールが変な方に飛んでくのが悪いんだよ…。」
「ハイ、言い訳ご苦労さ~ん。」
一方で、ミミドリとユイランは笑い声と共にそう会話をする。
何度やっても続かないので、ミミドリはついに、投げたボールに向かって脚を出し、蹴り飛ばした。ユイランは、またげらげらと笑いながら「何やってんの、リフティングは?」とツッコんでいる。


そして、土手の二人もそれを見て少し笑い、
「…あいつはもとからそういう奴なんだよ。」
「…そう?」
「そうだよ。」
会話を続けた。
「…でもさ、あなたがいなかったら、こうはなってないでしょ。」
またしてもユイレンの返しに黙るクール。
実際はそうだった。そもそも彼が助けていなければ無かったかもしれない命だから。
でも、本当にそうなのだろうか…。
もともと、特に以前までの彼が、甘えたようなことを嫌っていて、夢や奇跡なんてものとは縁遠い存在だったということは、もちろんあるのだが。今の彼には、おそらく、単純に自信がない。
「…あくまでそれは命の問題だし。気持ちの問題はまた別だろ。」
「ほんと、あなた、そういうの信じてないわね。」
むっとして言葉を返した。
「何を?」
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