The juvenile ~ 最終章


ただ、結蓮と二人で帰るときも、彼女がどこか不思議そうだったので、結蓮は少し気になる様子で、歩きながら声をかけた。
「…どうしたの?」
「…う~ん…なんでもない。」
口ではそう言う彼女が頭で考えていることは、結蓮も…本当になんとなくだが、想像できた。




「…そう言えばさ……あの男の子……。」
「…あぁ、あれ…。」
数日経って、再びクールと一緒に寝るときにミミドリが切り出した。
「…助けてあげたの?」
「…後つけてったら父親に金取られてたってだけだけど。」
「………。」

黙る彼女に向けて、「その父親も俺が殺してるしな。」と、付け加えて言うクール。

「…前会ったら喜んでたよ。」
「…最初から助けるつもりで行ったわけじゃねんだよ。」
「……。」
「変な奴だったらあいつも死んでただろうな。」

返しに困る彼女に、ふっと笑ってこう言った。

「…誰の心配したと思ってんだか。」
「……うん。」


少年が彼に助けられたと聞いたとき、彼の様子を思い出して疑問に思った彼女だったが…。
彼が少年を疑ってついて行ったということを察した。
そして、その行った先で彼が少年を最終的に助けたことも…。


少し考えて疑問が晴れたところで、目を閉じた。
あの少年も、彼のことも、もう心配はないと思いながら……。

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