九章
9...
男二人に銃を向けられ、ミミドリのケージを開けようとした手が止まった。
「……。」
「…お前、まさか…。」
口を開くタロウの前で、男が彼女の腕を引き立ち上がらせると、後ろに腕を回す。そしてその手に持った小さなスタンガンを、彼女の背中に押し当てた。
「いっ…!…っっ…。」
痛みに一瞬で崩れ、うずくまる彼女の姿を見るや否や、叫ぶタロウ。
「やめろ、その子は…!」
関係ない、離せ…と言おうとしたところに、男の一人が彼の頭ヘ銃を突きつけて動きを止め、もう一人がうずくまった彼女を抱える。
「…黙ってついて来い。」
男たちは息を呑む彼を立ち上がらせて、銃を突きつけたまま自分たちの間をついて歩かせた…。
猫を捕まえてあったのは、単なる罠にすぎない。
ただそうは言っても、猫を闇雲に捕まえただけでは、必ずしも狙った獲物がかかるとは限らない。
そこで敵は、この二人に特別信頼を置いているこの二匹を囮に選んでいた。そうすればどちらか一方がかかることはほぼ確実だからだ。
その結果、運良く狙った獲物が一緒にかかったというわけである。
その集団は、つい数分前にタロウたちが通ってきた地下通路の中へと、消えていった。
これからどこへ向かうのかは、もう決まっている。
それは……。
―― 君の子猫ちゃんは預かってるよ。
「誰だ…?」
―― まさか忘れたとは言わせないぜ?
「…!」
―― 先に手を出してきたんだから、もう覚悟はできてるよね?
「関係ないの巻き込みやがって…。」
―― ちゃんと条件と猶予はやるよ。金さえ出せば返してやる。
「どうせ俺を潰すのが目的だろう?」
―― …あぁ、そうとも。
「…なら、行ってやるよ!」
男二人に銃を向けられ、ミミドリのケージを開けようとした手が止まった。
「……。」
「…お前、まさか…。」
口を開くタロウの前で、男が彼女の腕を引き立ち上がらせると、後ろに腕を回す。そしてその手に持った小さなスタンガンを、彼女の背中に押し当てた。
「いっ…!…っっ…。」
痛みに一瞬で崩れ、うずくまる彼女の姿を見るや否や、叫ぶタロウ。
「やめろ、その子は…!」
関係ない、離せ…と言おうとしたところに、男の一人が彼の頭ヘ銃を突きつけて動きを止め、もう一人がうずくまった彼女を抱える。
「…黙ってついて来い。」
男たちは息を呑む彼を立ち上がらせて、銃を突きつけたまま自分たちの間をついて歩かせた…。
猫を捕まえてあったのは、単なる罠にすぎない。
ただそうは言っても、猫を闇雲に捕まえただけでは、必ずしも狙った獲物がかかるとは限らない。
そこで敵は、この二人に特別信頼を置いているこの二匹を囮に選んでいた。そうすればどちらか一方がかかることはほぼ確実だからだ。
その結果、運良く狙った獲物が一緒にかかったというわけである。
その集団は、つい数分前にタロウたちが通ってきた地下通路の中へと、消えていった。
これからどこへ向かうのかは、もう決まっている。
それは……。
―― 君の子猫ちゃんは預かってるよ。
「誰だ…?」
―― まさか忘れたとは言わせないぜ?
「…!」
―― 先に手を出してきたんだから、もう覚悟はできてるよね?
「関係ないの巻き込みやがって…。」
―― ちゃんと条件と猶予はやるよ。金さえ出せば返してやる。
「どうせ俺を潰すのが目的だろう?」
―― …あぁ、そうとも。
「…なら、行ってやるよ!」
