"一日目"
「…今、呼んでくるよ。」
吐いた後、しばらくして、背中をさすられながら。
「…うん…。ありがと…。」
まだ、痛みがちょっと残ってるけど。激痛だったときからだいぶ治まって、吐いた後で、気分もかなりすっきりしてた…。
「……大丈夫かい。」
「…うん、もう大丈夫…。」
後から聞こえた結蓮の声に、立ち上がって一呼吸置きながら返事したけど。
「…さっきすごい顔して…。」
「苦しそうだったって?」
二人から心配されながら、まだちょっとだけ、意識のフワフワ感が残ってると思った。
「今お湯持ってくるから。お部屋に戻ってて。」
…結蓮からそう言われると、またクールに抱き上げられて部屋に戻った。
部屋に帰ったあと。
「誰かに変な物でも食わされたんじゃねぇの…。」
「…あ、違う違う…。」
急に私が体調崩したから、クールは当然って感じで不審がっていた…。私には完全にそういう視点がなかっただけに、ちょっとその質問は盲点だった。
…でも、腹部をさすりながら、やんわり、こっち、って説明した。
「……あぁ、そっち。」
返事はため息交じりだったけど、理解はしてもらえたようだ…。
「…あんたのはいつも軽いもんだと思ってたけど。」
「…いや、いつもはたぶん軽い…。軽いっていうか、痛いけどひどくはなんないと思う。」
…それが、急に酷くなる時が、あるのだ…。
「たまに、直前に疲れることしたり…あとは、精神的に参っちゃうと、一日目でこうなっちゃう…。」
だから、怖いのだ…。
「…あぁ、だから、ちゃんと寝てたのにって…?」
「…うん。」
今回は、この数日…昨日からはクールも一緒にいて…ちゃんと夜寝て朝起きる生活をしてた…はずだった。
しかも、この数日で寝てた時の睡眠時間は、少なくとも八時間は超えてるはずで。昨日とか一昨日は、もう十時間とか、下手したら半日とか…そのくらい。
それなのに、なんで今日はこんなに体調悪くなったんだろう…。
「…やっぱり変な物食べたんじゃないの。」
「…そう?」
「薬とかさ、入ってるかもしれないんだよ…。知らない奴からなんかもらった…?」
「いや、もらってない。」
困ったような息をつかれてしまった…。
…と、そんなことを言ってる間に結蓮が来て。
「…もう、無理して起きるからよ。」
「無理はしてないよ。朝は普通だったから。」
お湯が入ったコップを渡されて、「それ、ちょっと熱いから、ゆっくり飲みなよ。」って言われた。
「だいぶ元気に戻ったんじゃない?」
「吐いてスッキリしたら戻った…。」
「…疲れてたの?」
「…わかんない。」
…とりあえず、その場では元に戻って安心した、ってことになっていた。
でもその夕方。
落ち着いたとはいえ、ひたすら眠くて…。
早く寝なさい、って結蓮に言われて、クールと二人で布団に入ったとき。
「…一緒に居なくてもちゃんと寝なよ。」
「……うん。」
言われてしまった…。
一人だと、あんまりちゃんと寝ないからかな。
数日ちゃんとしたリズムに戻しただけじゃ、回復しないんだな…。
「何も変なもの食わされてないんだったら、寝不足だったせいだよ…。」
「…うん。」
…すごく心配されている。
「それとも、一緒に居ないと寝られないのかい。」
「うん。」
笑って聞かれたから、即答したら、ふふって笑って頭を撫でられた。
そのまま目を瞑ってたら、「寝るよ。」って言われて。
…今日もちゃんと寝た。
吐いた後、しばらくして、背中をさすられながら。
「…うん…。ありがと…。」
まだ、痛みがちょっと残ってるけど。激痛だったときからだいぶ治まって、吐いた後で、気分もかなりすっきりしてた…。
「……大丈夫かい。」
「…うん、もう大丈夫…。」
後から聞こえた結蓮の声に、立ち上がって一呼吸置きながら返事したけど。
「…さっきすごい顔して…。」
「苦しそうだったって?」
二人から心配されながら、まだちょっとだけ、意識のフワフワ感が残ってると思った。
「今お湯持ってくるから。お部屋に戻ってて。」
…結蓮からそう言われると、またクールに抱き上げられて部屋に戻った。
部屋に帰ったあと。
「誰かに変な物でも食わされたんじゃねぇの…。」
「…あ、違う違う…。」
急に私が体調崩したから、クールは当然って感じで不審がっていた…。私には完全にそういう視点がなかっただけに、ちょっとその質問は盲点だった。
…でも、腹部をさすりながら、やんわり、こっち、って説明した。
「……あぁ、そっち。」
返事はため息交じりだったけど、理解はしてもらえたようだ…。
「…あんたのはいつも軽いもんだと思ってたけど。」
「…いや、いつもはたぶん軽い…。軽いっていうか、痛いけどひどくはなんないと思う。」
…それが、急に酷くなる時が、あるのだ…。
「たまに、直前に疲れることしたり…あとは、精神的に参っちゃうと、一日目でこうなっちゃう…。」
だから、怖いのだ…。
「…あぁ、だから、ちゃんと寝てたのにって…?」
「…うん。」
今回は、この数日…昨日からはクールも一緒にいて…ちゃんと夜寝て朝起きる生活をしてた…はずだった。
しかも、この数日で寝てた時の睡眠時間は、少なくとも八時間は超えてるはずで。昨日とか一昨日は、もう十時間とか、下手したら半日とか…そのくらい。
それなのに、なんで今日はこんなに体調悪くなったんだろう…。
「…やっぱり変な物食べたんじゃないの。」
「…そう?」
「薬とかさ、入ってるかもしれないんだよ…。知らない奴からなんかもらった…?」
「いや、もらってない。」
困ったような息をつかれてしまった…。
…と、そんなことを言ってる間に結蓮が来て。
「…もう、無理して起きるからよ。」
「無理はしてないよ。朝は普通だったから。」
お湯が入ったコップを渡されて、「それ、ちょっと熱いから、ゆっくり飲みなよ。」って言われた。
「だいぶ元気に戻ったんじゃない?」
「吐いてスッキリしたら戻った…。」
「…疲れてたの?」
「…わかんない。」
…とりあえず、その場では元に戻って安心した、ってことになっていた。
でもその夕方。
落ち着いたとはいえ、ひたすら眠くて…。
早く寝なさい、って結蓮に言われて、クールと二人で布団に入ったとき。
「…一緒に居なくてもちゃんと寝なよ。」
「……うん。」
言われてしまった…。
一人だと、あんまりちゃんと寝ないからかな。
数日ちゃんとしたリズムに戻しただけじゃ、回復しないんだな…。
「何も変なもの食わされてないんだったら、寝不足だったせいだよ…。」
「…うん。」
…すごく心配されている。
「それとも、一緒に居ないと寝られないのかい。」
「うん。」
笑って聞かれたから、即答したら、ふふって笑って頭を撫でられた。
そのまま目を瞑ってたら、「寝るよ。」って言われて。
…今日もちゃんと寝た。
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