でも、明日怒られそう。

日付変わって一時間が経つけど、今まだいつものゲーセンの地下にいる…。
スタッフロールを飛ばして、ネームエントリーを終わらせて、待ってた知り合いと交代した。
「…まだ遊ぶか。」
「……いいの?」
自分のことじゃない、別な心配があるような気がしたけど。
「いいも何も…。せっかく連れてきてやったんだから。遊びたいならいなよ。」
「…そうなの…?」
そう言ってくれたから、もうちょっと遊ぼうかな…。

あの扉を出たのは、また一時間ぐらい経って、もう2時過ぎ…。

「楽しかった?」
「うん…。」
こうやって夜中までゲーセンにいたことなかったから、何かサボってる気分で素直に楽しかった。
…でも。
「…怒られない…?」
「あの二人?」
「…うん。」
頭の隅でそっちが終始気になった…。
「…大丈夫だよ。俺いるだろ。」
「…そう?」
いや、たぶん怒る…というか、心配はされると思うな…。『大丈夫なの?』って。
「大丈夫だって。あいつらは心配してるだけなんだから。」

今までこういうことをしてこなかった…したことはあったとしても怒られるのが怖かった自分には、良くも悪くも、いい体験だったと思う。
翌朝二人で起きたときには「だいぶ遅かったんじゃない?」って…結蓮に言われたけど…。「…別にいいだろ。」って、クールは涼しい顔で返してた。

こういう風になりたいな…。
…って、ずっと思ってる。
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