Divide or…
「じゃあ一人だけ天国に行ったら?」
「…神様にお願いして、どっちか同じところに連れてってもらう。」
…笑っちまった。
「天国の手前の橋、渡らないでストライキみたいにするから。『そこの死人が橋渡らないでずっと座ってるんですよ。』って。」
「それで俺のこと連れてこいって?」
「うん。」
俺を善良な場所に持ってこうとしてるというのにこの暴論ときた。ふざけてんのか。
「たぶん…慈悲?があれば大丈夫だよ。」
でも、本人は真剣らしい。
そこまでして一緒にいたいんだな…。
呆れるような気持ちで返す言葉を探る。
それが呆れではないような気もして、気が振れた。
「…そんな簡単には行けないって。」
それでも、きっとそう上手くはいかないと思う気持ちが勝って、最初のような答え方をした俺は、今度こそこいつは黙るかなと思ってた。
「…うん…でも、私も地獄かもしれないよ。」
「…それはなんで?」
「だって…。」
確かさっきもちらっと言ってたような…。
しばらくまた考えるように黙ってから、奴がようやく口を開く。
「…地獄に行きそうな人のことが好きじゃん…。」
…なんでこういうときに限ってそんなことを言うのか。
「…!」
何も返しようがなくて、そのまま無言で抱きしめた。
急に締められてビビろうが、苦しくなって暴れようが、知らねぇぞ。
困るようなこと言ったのはアンタなんだからな。
「…神様にお願いして、どっちか同じところに連れてってもらう。」
…笑っちまった。
「天国の手前の橋、渡らないでストライキみたいにするから。『そこの死人が橋渡らないでずっと座ってるんですよ。』って。」
「それで俺のこと連れてこいって?」
「うん。」
俺を善良な場所に持ってこうとしてるというのにこの暴論ときた。ふざけてんのか。
「たぶん…慈悲?があれば大丈夫だよ。」
でも、本人は真剣らしい。
そこまでして一緒にいたいんだな…。
呆れるような気持ちで返す言葉を探る。
それが呆れではないような気もして、気が振れた。
「…そんな簡単には行けないって。」
それでも、きっとそう上手くはいかないと思う気持ちが勝って、最初のような答え方をした俺は、今度こそこいつは黙るかなと思ってた。
「…うん…でも、私も地獄かもしれないよ。」
「…それはなんで?」
「だって…。」
確かさっきもちらっと言ってたような…。
しばらくまた考えるように黙ってから、奴がようやく口を開く。
「…地獄に行きそうな人のことが好きじゃん…。」
…なんでこういうときに限ってそんなことを言うのか。
「…!」
何も返しようがなくて、そのまま無言で抱きしめた。
急に締められてビビろうが、苦しくなって暴れようが、知らねぇぞ。
困るようなこと言ったのはアンタなんだからな。
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