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旧詩

戦う女
私の名前

何の為に戦っていたのか
それはもう忘れてしまった


吠える私の右手は腐り
血を流して笑い出す

不思議に思う程
晴れわたった頭の中に

入ってきたモノは

君の記憶
君の声

振り向いてみても
君は居なかったけど

過ぎる時間の中で

君を思い出せた事が
嬉しくて堪らなかった


これから消える命は
君の所に行くと思うから

それだけで幸せだよ

それまでのさよならを
君なら許してくれるよね?


荒れ果てた大地で
一人の女が死んだ

それに泣く者は
一人も居なかったが

いつの日か一人
泣く者が現れるのは

あるか解らない
未来になる




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