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旧詩


そうね そうよね
あなたは優しさなんて求めていなかった

ただこの熱い太陽が、見えない所へ行ってしまうのを待っていただけ


そうね そうよね
あなたは絶対なんて求めていなかった

ただ浮かんだり沈んだりする金魚を目で追い掛けて、動かなくなるのを待っていただけ


私はその事実に相槌をうって、静かにうなだれる首をなぞって

あなたが起きた時、暑かったり寒かったりしないように、空調をいじっていただけ

寝返りをうつあなたが起きるのを、膝を抱えて待っていただけ












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