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旧詩


ハサミのようなその狂気は
今は棚の上に隠してある

昔流行ったカッターのようなその狂気は
今は刃が欠けて切れやしない

平面上にあるドロドロとした殺気は
今は固まってカピカピだろう


雨がもし降ったら
多分全て元通りで

地震が起きたようにハサミは落下して
カッターは誰かが買い替えてしまう
カピカピの殺気なんて道を歩けたものじゃない

私はどうしたら良いのだろう
雨が降るのを待つべきなのか
降らないのを待つべきなのか

答えは本に挟まれて、しおり代わりなのだと拒絶された





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