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旧詩


ありがとうと言う事さえ、億劫になりそうで、ゾロ目の時間は一分で過ぎた。

こんなに幸せなのに、人間の貪欲さに呆れてしまう。

口裏を合わせる大人の声は、自信満々だったけれど、私は思い出した様に、lieと詠った。

嘘なんて、生まれた時から知ってるよ。

貴方が教えたものだもの。

口をつぐんだ優しい愛は、BGMで静かに冷たくなって。


さようならと言う事さえ、億劫になりそうで、また来るゾロ目の時間まで、私は待つ振りを決め込んだ。






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