このサイトは1ヶ月 (30日) 以上ログインされていません。 サイト管理者の方はこちらからログインすると、この広告を消すことができます。

旧詩


僕も君も、歌って居たかったのだと思う。
静か過ぎて誰の目にも映らなくて、右手も左手も、頬に触れるまで気付けなかったんだと思う。
イコールという不可思議な公式に、目を背け続けていたのだと思う。
今ならきっと正しい答えを嘘でも良いから求めている。
両手に収まらないなら、君が居る。
歌いきれないなら、僕が居る。
イコールで繋ぐ理由も、ただ寂しかったんだと思う。
今なら、答えが出る。
僕も君も、絶対嘘じゃない。
僕も君も、存在している理由がそれなら、とても美しいじゃないか。












83/186ページ
スキ