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旧詩


廃墟。廃墟。
廃墟。

古い理髪店の看板に哀愁を感じるような。

時間が経って、人の代わりに植物が建物を飾り立てていくような。

無に有を感じるような。

誰も居ない別世界にいるような。

止まった時間の中に生きているような。

それなのに時間が進むことを思い知らされるような。


でも、確かにきれいな感覚。

廃墟。廃墟。
廃墟。


それは。
静物と生物とが造り上げた世界。


世界はなんて美しいのだろう。




嗚呼、本当に。
世界はなんて美しいのだろう。












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