旧詩
いっしょうけんめい
なにかをしようとして
なにもないことにきがついた
いきろ
いきろ
そのいみがわからなくて
ばくおんいぞんしゃのわたしのこえだけ
いのちがほしいとなげいていた
しかいいっぱいのひのうみで
いきがあがったままじかんがすすむ
たくさんのとむらいびとは
なぜしんでしまったの
なぜしんでしまったの
なみだをながしていることでしょう
だいじょうぶだとおもいつづけても
わたしにはなにもない
ろくがつのはながかれるころに
そらをとぶつばめのはねおとがきこえた
きみもきっときょう
あっけないおわりをむかえているのね
やさしいものだとおもっていたものが
あしたはわたしのめにうつらない
なんでもできるとおもっていたものが
あしたはきみのこころにひびかない
それがおそろしい
なみだ
なみだ
かれるひはこないのかもしれないけど
きみのめにまだうつれるのなら
わたしのめにまだうつるのなら
なにもないわたしが
きみをしんじているのだとおもう