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旧詩


例えば
そうなんだ

って
何度も同じだけの
時計を投げ捨てるフリ
したって一緒で

繰り返される針に
指を合わせようとしても

多分僕なんかが触れちゃいけない
そう思ってしまう

誰か気付いてくれ

道端に時計が1つ

思い出す事を忘れた
大人が嘲うだけ


初めてくれた言葉が
自分の名前であると願う
小さな望みは絶えず
今日も笑ってた

明日が来るなら
一度だけで良い会いたい
知らず知らずに
辿り着いたゴミ捨て場

眠気が毎夜襲って
僕を食べていくだけ
散々歩き続けたら
今夜


丸い大きな針の無い時計
黄色くずっと輝いてる
その下で歌うのは一人の少女
数えるのは24の数字

眺めていたら
多分朝日が昇り
気付かぬうち少女は
いなくなってた

朝日が目に染みるせい
多分来ない明日と待ち合わせ

僕なんかが触れちゃいけない
時計が1つ


冷たいのは僕の手で
少女の笑顔が見える
多分来ない明日と待ち合わせ
針は僕の手の中


動かない時計
動かない僕の時計

多分来ない明日と待ち合わせ
少女は消えてった

壊れた僕の時計を
抱き締める僕の腕





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