旧詩
僕が書いた陳腐な歌に
君が泣くことなんて多分無い
まぁ元から泣いて欲しい訳じゃないけどさ
僕は楽器を弾くひとで
君は歌を歌うひとなんだ
同じ空間ではあるんだけど
君は完璧を目指して歌うの
僕が描いた陳腐な夢を
僕は言葉に縮めて歌ってあげる
君が完璧であるように
僕はたいして完璧じゃないけど
君の声がスピーカーから流れる
きっと完璧を目指して歌うの
見つめた背中が強くなっていく
僕はそれに心底弱い
今日も君は強く優しい声で歌う
僕を励ましてるみたいな錯覚
"大好き"なんて歌に綴って
僕は多分妄想少年
僕が考えた陳腐な企み
君は完璧を目指して歌うの
感情は完璧じゃないらしいね
ふとした瞬間生まれる虚しさ
そうありたいと君が願うなら
僕は感情を抑え込む位出来るさ
"大嫌い"なんて歌に綴って
僕は多分妄想少年
君が完璧であるように
だけど今君は泣いてるの?
見つめた背中が弱くなってく
僕はそれに心底弱い
と言うか初めて見た気がする
僕が書いた陳腐な歌に
僕が描いた陳腐な夢を
僕が考えた陳腐な企み
君は完璧じゃないよ
僕と同じだよ
僕が書いた陳腐な歌に
君が泣くことなんて多分無い
多分…目の錯覚