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旧詩


神はただの異端児なのかも知れない。
燃え尽きると知って火を放ち、溺れ死ぬと知って海を荒らす。
闇が世界を覆うと言うより、完全なる神が闇を造っている。

それに対抗するように、月と太陽が存在を止めようとはしなかった。
神の怒りなど、全て気紛れなのかも知れない。
それでも信じるモノが無いと挫けてしまう人間に、与えたのは闇だった。



信仰として、世界を創造したのは神である。
存在を確認する事が出来ないのは、神が存在しないからである。
闇を造るのは影。影を造るのが光であるように。
矛盾しているのではなく、初めからそう言うものなのだ。
もしも、神が明日地球を滅ぼすと言っても、信じるコトは出来ない。
「神は存在しない」が、現在一番人間社会で正しいからである。
人間社会が馬鹿なのではない。
知る術を知らない者しかいない地球上では、何に対しても不安しか生まれない。
詰まり、信じようが信じまいが意味を全く持たないだけなのだ。

そして人間が出来ることは、人間社会にはまり幸福を求めるだけなのである。




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