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旧詩


爪が剥がれる感覚も
指をへし折る感覚も
命が宿る感覚も
命が消える感覚も

何も知らない
ただいつの間にか
世界が廻っているせいで

涙が流れる感覚も
脚が暖かい感覚も
髪が伸びる感覚も
心臓が動く感覚も

何も知らない
ただいつの間にか
誰も居なかったせいで


細胞が死んでいく感覚を

記憶が消える感覚を

味わう様な体の痙攣


知りたくも無い
全ての理由と
全ての真理と

ただ
知ってしまった事が1つある


ただいつの間にか
世界が廻っているせいで




私は生きているのだと

言う事を












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