旧詩
眼鏡を割って世界が消えた
生々しい感触が残って
拍車をかける
瞳に写るのはぼんやりした水色
水色のくせに気分が悪い
息が苦しくなりだして
声も出せなくなっていく
右手の携帯<オモチャ>は離さない
なんだか水色から目が離せない
そのまま浮かんでいたくなる
落ちた眼鏡を探さないと
割れていたらどうしよう
歪んでいく思考
弾けるような叫び声を
あたしは何処だあたしの体
眼鏡は割れてて破片が散らばる
一部を拾う手が見えない
どうしたんだあたし
何 だ か 危 険
恐 い よ 恐 い
どうにか拾った眼鏡の一部
覗けばあたしは帰ってきた
体は戻り腕も見える
ホッと溜め息吐きながら
夢では無いかと思考を変える
夢でも別に良いような
そんな気がしてフラッシュバック
生々しい感触が残って
放置確定