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旧詩


嘘を大事にしているように
一定の距離を崩しはしない

涙を流した誰かの為に
涙を流す事もしない

上ろうとする螺旋階段
ただ誰よりも落ちていく

紫色の社会の空で
重力を芯に感じている

私が涙を流す時は
生温い風が吹き抜けて

堪える事をしなくなったら
静かになった世界が死んだ

最後の朝は何よりも赤く
嘘だけしかなく本当になった

警察官になれなかったら
全てがきっと気のせいになる

また嘘になって明日が始まる









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