旧詩
ねずみのうごめく夜の街で
体の骨があばれだした
貴方のやゆが
難しいように
心臓というわたしのことも
私はぜんぜん、
全然知らないんだね
冷たい
ムキシツっぽい雨
今日はいつもより
疲れたみたいだ
あの時はほんとうに
消えてしまいそうだったのよ
グラフィックな思考のなかで
疎外感にあこがれていた
はっかのいろをした
液体をかためたら
指とゆびがくっついた恐怖
やっぱり
接着剤だったよ
瞬間強力せっちゃくざいだった
私がおもっていたより
全然
ハンドクリームがたいせつだ
と いうことに
とてもしぜんな笑みがこぼれて
なんだか
おかしかったな
なるべくいきをしないで帰ろう
グラフィックに包まれると
嫌なきぶんになるからね
あの時はほんとうに
消えてしまいそうだったのよ
だから
私はがんばって
死なないていどに頑張るんだ
なんてね。