旧詩
おまけみたいに小さい僕は
連鎖と共に生まれてきた
細胞の塊でしかない僕の
両目の網膜はとても偉い
一生懸命生きる君を
僕は笑ってずっと見つめる
おまけみたいに小さい僕は
連鎖と共に生まれてきた
やらなければいけない事を
足蹴にした頃
金魚が1匹になったあの日
死んだ金魚を救った手を
水道水で洗ったあの日
おまけみたいに小さい僕は
連鎖と共に生まれてきた
車の中で僅かに眠る日
雨の粒は透明な花
咲き続ける先
地面で枯れる
おまけみたいに小さい僕は
連鎖と共に生まれてきた
金魚は今日沢山増えた
光る肌がとても綺麗で
おまけみたいに小さい金魚
1匹だけめだかのようだ
どの金魚もオレンジ色
連鎖と共に生まれてきた