このサイトは1ヶ月 (30日) 以上ログインされていません。 サイト管理者の方はこちらからログインすると、この広告を消すことができます。

旧詩


おまけみたいに小さい僕は
連鎖と共に生まれてきた

細胞の塊でしかない僕の
両目の網膜はとても偉い

一生懸命生きる君を
僕は笑ってずっと見つめる


おまけみたいに小さい僕は
連鎖と共に生まれてきた

やらなければいけない事を
足蹴にした頃

金魚が1匹になったあの日
死んだ金魚を救った手を
水道水で洗ったあの日


おまけみたいに小さい僕は
連鎖と共に生まれてきた

車の中で僅かに眠る日
雨の粒は透明な花

咲き続ける先
地面で枯れる


おまけみたいに小さい僕は
連鎖と共に生まれてきた

金魚は今日沢山増えた
光る肌がとても綺麗で

おまけみたいに小さい金魚
1匹だけめだかのようだ

どの金魚もオレンジ色
連鎖と共に生まれてきた












121/186ページ
スキ