旧詩
幾つ未来なんてあっただろう
それも上辺を飾ったもの
なのかも知れないけれど
不安になる今日この頃
いくら手紙を書き続けても
いくらメールを打ち続けても
自分の思いは返ってこない
書きためても 書きためても
この脳からは流れ出ていく
私の思いは凍っていくばかりで
この喉からはき出される言葉に
自分の影を消されていく
存在は与えられず 神のもとに
死は己が喉を切り裂かんとする
世界は奈落の底に突き落とされ
人は人に在りざりて
傷は腐り 光は消えゆく
地球という真実の無い夢の塊は
軋みながら崩れて
見えていたのも今は昔の星の屑
こんな未来が迫っていたなら
私は未来を放棄したい
そう
未来放棄券でも発行して
この世界から黄泉へ電車で
そして人は絶滅せんと