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旧詩


消えてよ あんたなんかいらない
心を満たす音楽と身体を満たす赤い林檎
恋人ごっこも疲れた所
聞こえるモノは音楽だけなの
ゆるぎないものは好きになれない
腐っていく林檎は素敵だわ

歩けば足音テンポ良く
落ち葉の上では風に揺られて
雪の上では天使の羽音

目指したんじゃない着いたらあんたが居ただけだった
頭に残る耳鳴りであんたの言葉は届かなかった

寒い凍えそうな夜に温めてくれたのは
あんたじゃない暖かい毛布だと思っていた


許されない罪とはあなたの事よ
頭の天辺から足のつま先まで
馬鹿のように笑うあんたは許せやしない

酷く弱ったその心に私が最後に
言った言葉は多分そう

あの時吹き消してやれば良かった


あんたはもう眠ってるけど
周りがよく見えないから起こしてみようかな
心を満たす音楽をならして
身体を満たす林檎を食べよう
マッチ売りの少女にマッチを買いに行くのも案外悪くないかもしれない

薪が無かったんだよね━━…









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