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徒然


崩壊した頭蓋骨を破ると
脳の代わりに嘘寒い彼の偶像が詰まっていた

メロンのような黄緑色で
何を言っても溢れる睦言

思い出の歌が香る
癇癪を繰り返すあいだも

来る日も来る日も壊れる日さえも
絡繰り人形は小綺麗に笑う

チョコとガムが混ざった
そんなドロドロの思いを語りながら
腹の底の熱さに焼かれている

生乾きの彼を手に入れても
その瞳が硝子以外で無いように
紫色の涙が溢れようと
誰に対する慕情もそこには無い

容易いのだと思う
夢見ることと言うのは



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