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徒然


咲いた花は真っ赤だった
ミュートが好きな私の為に
血色の花が部屋を飾った

無機質な白い雑然とした世界
甘い香りで夢へと誘う

手を鏡に合わせた夜
風が世界を吹き抜けるみたいな

私の小さな世界の中で
何パーセントかが花になった
血色の花の名前も知らず
甘い香りで呼吸を知った

私は生きる花の名前を
私と同じ名前にした

事典もない小さな世界に
真っ赤な花はいつの日か枯れた

同じ名前の小さな私は
枯れない事を祈り歌った







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