徒然
死滅していく
グロテスクなぞと呼ばれる
私の細胞
君が私を刻む
痛みが快感へと掏り変わる
止血しようとする君の手は
いつも酷くぬるい
拒絶すればするほど
絡むツタを引き抜かれるから
途端に真っ赤な花が咲いて
傷口だらけの汚い体が
棘を携えながら
痛みを散らすように花弁を広げていく
君は時にハサミでもって
君は時に素手でもって
丹念にソレを切り落とす
空気に触れて流れ出した
激痛が絶頂に犯される
僅かな悦楽が全て
君は私の目を通して
全て見透かしたように笑う
満面の笑みはグロテスク
死滅していく
絶対に死んでる