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徒然


ひゅうひゅうと、指から血が滴る。
風が吹いているから、指先の平で赤い水玉が揺れている。

そんなに、泣かなくても良い。
手術も、絆創膏も要らないのだから。

キミは、目を逸さないと決めてしまったのだろうか。





僕は必至で笑おう。

キミが手を伸ばすことさえ、僕は赦さないのだけれど。

置き去りする、僕の歪んだ愛を、忘れても良いのだけれど。





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