徒然
ぬるい水底の私の両足
言葉巧みな貴方のように
私の傷は切り傷じゃない
涙が出ればいっそ楽で
曖昧な励ましを聞いていられた
ぬるい水底の私の両手
不快な記憶が匂いと共に
いつまで経ってもぶり返す熱
そんな事だけで憂鬱になって
まだまだ私は弱いまま
温い水底の私の両肩
なんとも恐い夢ばかりの中
変わらぬ事が唯一の救い
言葉巧みな貴方のように
私は上手に生きられない
繰り返し読んだ青春の話は
私が望めば手に入るかな?
まだまだ私は弱いままで
あがくのをまだ忘れられない
私の作った水が今度
晴れて渇いて消えるのを待つ