徒然
笑うという動作をして
もう一度本に目を落とした
コロン、と目を落とした
苛立ちと卑下と笑う動作は
一番良くする動作だ
そう思う毎日を
送っている
大きな音を立てるのではない
貧乏揺すりをするのだ
心の中で思うのではない
頭を殴って唸るのだ
にこりとするのではない
にやりとするのだ
目玉を落とした音もきっと
コロンではなく
ボトッなのだ
粘りつくような光を放つ
蛍光灯が反射した光
だと言うことを
知っているからこそ
グルンと首を回して
睨むのを止めない瞳は
表情が無い癖に
大層気味が悪かった
擬音だけが支配する
世界に来た
みたいだった