徒然
夢を見る 夢魔が嗤う
悪食に下った魂に
見切りをつけてもらうまで
犬歯が欠けた口の中を
もう戻らないと絶望したら
頭を撫でて 冷たい声で
大丈夫だと偏屈に言って
先生の名前は知らない
少女が愛想を餌に釣る
先生の名前は知ってる
少年が悪に手を染める
手中に収めたら
その淀んだ瞳で泣いて欲しい
前後左右をうばう
妄想に住んでた貴方のこえ
(ああ、ケガラワシイ)
(やっぱり大人は不潔)
へぇ?
そうなの?あっ携帯見ていい?
先生?
どうしたの先生?
手中に収めたら
その淀んだ瞳で笑って欲しい
夢を見る 夢魔が嗤う
悪食に下った魂に
見切りをつけてもらうまで
お別れにきっと手順はいらない
だってなんか飽きてきたし
あっそうだ
用事思い出したから帰るね
さよなら、先生