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徒然


私の背骨を拾って。
祝福するって言って。
フラフラする尻尾を掴んで、呼び止めるような必死さが在るうちに。

いっそ消えそうな瞬間を、貴方が噛み砕いてくれると助かる。
血肉の匂い、人の生は様ない侭に。
其をよしとする眼は、下種の如く女々しいことを理解して。

獄中の雨、そぼ降る魂の、ぬかるみ。
ひずむのは、私じゃないから、涙に眩む必要もない。
血で張り付いた眼と瞼が、開かれることが一生にない、幸せ。

祝福するって言って。









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