徒然
儚いこと請け合いの夢をみよう
覚えた喜びの劣化を愛してる
冷たい首筋で夏を思い出しても良いかい
自分の世界がなくなったから心を亡くした
所在不明の琴線よりは増しな頭痛の原因
角を切り落とす恐怖で全身がザラザラになりそう
よこしまという言葉を買い付ける度に
日ざらしの髪が透けていく
熱もない、咳もしない
呼ばれもしない夜更けに目を醒ます
雨は降らなかった
言わせるままにすれば
ただの八方美人
雨は降らなかった理由
鎖を銜えて哭こうか哭くまいか
厭わしい朝でも待つ
厭わしい誰が待つ
一毫の闇
見つかるのはその呼び名だけ