徒然
月は見せ掛け
僕は立て掛け
他愛ない動作によじ登る
二つとないあの月
人はフタマタ
君はシロハタ
地震に怯えて悪夢のベッド
二つとないあの色
さてさて火の粉がよじ登る
地割れで道連れ悪夢のベッド
倒れたフィギュアが喋りだす
月の降る夜にナイフがキラリ
この世は一つで二つとない
君のヒス的笑顔もきっと
さてさてナイフが突き抜ける
僕のベッドに月光と君
逆ギレテンション代償一万
ブタ箱半月入院2ヶ月
僕の命は窓ガラス並
飛び出せそこから買い手が居ない
飛び立ったあとは両手を伸ばして
飛んだナイフをサラリと躱し
二つとない命
右手のケータイで
はじめてのキス
コンクリートと顔面殴打
110番は 覚えているか?
ああ、二つとない
月と僕の勝ちだ