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明け方の夜に声を聞いて
鞄一つで走り出した

乾く空に瞼が死んで
まなこ一つが腐り出した

これはいけないと涙が溢れ
腐りまなこは鞄に入れて

また走り出した両足の熱
向かう先など忘れたままに

明け方の夜に明けだけが来て
晴れた空などお構い無しに

聞いた声の方向き直すどちら
鞄一つで走り出す

向かう理由など初から無いに
朝から五月蠅い足音一つ




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