詩
乾燥は余儀なく起こり
世界はボロボロになっていく
随分風通しが良いと思った
戻って来ない、人間で言えば水分に
呼び掛ける言葉も多分無くて
取り返しのつかない所にまで
やってきた事を実感した
あまりにも遠かった
世界の分解は
今目の前で起っている
肌に触れたのが
三分前の彼女の涙だと知ったら
悲しくなってしまった
その、三分前に戻りたい
必死にヒーロー気取りをしていた自分が
時間と相対したとして
客観視すれば
勝ち目は0%なのだろう
でも
ヒーローには奇跡がつきものだ
そう信じて
そう信じてから、
ヒーローじゃない僕はどうしたら良いのだろう、と
引きずり戻された現実に
取り残された気分になった
遠くて仕方ない君に
もうすぐ会えると言うなら
僕はもうきっと
破滅を望んでしまうのだろう
だからこそ希望が欲しい
助けてください
僕
助けてください
ヒーローなんかじゃない
僕