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乾燥は余儀なく起こり
世界はボロボロになっていく

随分風通しが良いと思った


戻って来ない、人間で言えば水分に
呼び掛ける言葉も多分無くて
取り返しのつかない所にまで
やってきた事を実感した

あまりにも遠かった
世界の分解は

今目の前で起っている


肌に触れたのが
三分前の彼女の涙だと知ったら
悲しくなってしまった

その、三分前に戻りたい

必死にヒーロー気取りをしていた自分が
時間と相対したとして
客観視すれば
勝ち目は0%なのだろう

でも
ヒーローには奇跡がつきものだ
そう信じて

そう信じてから、
ヒーローじゃない僕はどうしたら良いのだろう、と

引きずり戻された現実に
取り残された気分になった

遠くて仕方ない君に
もうすぐ会えると言うなら
僕はもうきっと
破滅を望んでしまうのだろう

だからこそ希望が欲しい

助けてください






助けてください
ヒーローなんかじゃない








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