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ゆっくり過ぎる過呼吸のような
発作した事など無いけれど

崖の下でクッションが潔く待っていたような
苛立ちと憤りが混ざる
ただ一つの音階の中での話

見開いた目の奥に
網膜しか見えない事を確認して

心臓の奥に潜む
魔物まがいの私の感情が
忘れた頃にやってくる

口を塞ぐ輪
犬に付ける調教の道具

伝わらない
伝える術も無いから

塞ぐ為に縫い付けられたよ
こんな糸に殺されてしまったよ

暴れ出す私の一部
隅っこにいる紅い心臓

押さえ付けられたまま
絶望と共に狂喜している




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