アスファルトの上で硬直しているのはきっと私だろう
星を見ようとしているのに
月さえ見えない曇天野郎
男かどうかは知らない

爪を噛む癖が直らないのは
貴方の所為にしてやるよ

車がぞろぞろと
硬直している私を阻む

仕様が無いから
ライトでちらちらと
反射する
ガラスを散りばめた
アスファルトを
乗り込んだ頭痛の元から
虚ろな目で見つめた

硬直している私は
頭痛の元にぶつかって
消えた

クラクションが一つ
鳴った