詩
なんでもないんだ今日は眠ろう
犬と喋るおじいさんは
昨日も同じ事を言っていた
布団の中で 両手を組んで
一滴の涙を流し
犬は傍らで伏せの体勢で眠った
明日が来るのをただ信じて
眠り続ける彼の為に
足音が部屋から消えて
寒さに足の指を折り曲げた
薄っぺらいこの布団は
もう
誰も必要としていないのか
そう感じるだけで
何もしてやれないのは
分かっているが
寂し紛れに
検索エンジンを分解して
一つ一つ見て回った
タグがボロボロと崩れ落ちて
スラッシュが画面に張り付いた
インターネットの接続を切って
マイクロソフトワード
を引っ張り出す
間も無く出てきたキャラクターを
クリックして回し続ける
その海豚は何事も無く
YESかNOを聞き続けた
電気も付けないで
画面を睨んでいた所為か
画面を笑っていた所為か
目に見えるものが
見えなくなっていた
悲しくないのも知っていた
けれど
多分
何かが
泣いていた
犬と喋るおじいさんは
昨日も同じ事を言っていた
布団の中で 両手を組んで
一滴の涙を流し
犬は傍らで伏せの体勢で眠った
明日が来るのをただ信じて
眠り続ける彼の為に
足音が部屋から消えて
寒さに足の指を折り曲げた
薄っぺらいこの布団は
もう
誰も必要としていないのか
そう感じるだけで
何もしてやれないのは
分かっているが
寂し紛れに
検索エンジンを分解して
一つ一つ見て回った
タグがボロボロと崩れ落ちて
スラッシュが画面に張り付いた
インターネットの接続を切って
マイクロソフトワード
を引っ張り出す
間も無く出てきたキャラクターを
クリックして回し続ける
その海豚は何事も無く
YESかNOを聞き続けた
電気も付けないで
画面を睨んでいた所為か
画面を笑っていた所為か
目に見えるものが
見えなくなっていた
悲しくないのも知っていた
けれど
多分
何かが
泣いていた