詩
冷たい毒が喉を通って
雪が降るのはいつだろうか
雪に沈めば沈黙と共に
まだ降らないのも知っている
冷たい毒は眠りへ誘う
明日もきっと静かに目覚める
耳鳴り途絶えて目覚まし時計
まだ鳴らないのも知っている
吐く息は白く暗い夜道
ボヤけた線は視力のせいで
渦巻く雲から鳴咽が漏れて
泣き出すのはもうすぐのこと
季節が巡る度に
感慨が無くなり
全てが全て
当たり前に成り下がる
からから乾いた夜の空気は
喉の炎症を生みだし続ける
冷たい世界に
暖かい世界を求め
暖かい世界に
冷たい世界を求め
私も誰かも
この黒い道だけを
歩くのだろう